ある種、企業再生に取り組まなければならない企業の社長のマインドは、絶望感が蔓延しています。
それも再生スキームがおぼろげながら見えているとまだしも、月末の手形が決済できない、
銀行にどうやってリスケジュールのお願いをしようかと言う段階では、
自分は世界の不幸を一身で引き受けていると言うようなものではないでしょうか。
しかし、本当は違います。
会社を起業し、ほんの数人から始め、その業界の平均的な規模に成長するまでは、
その社長にとって「達成感」のほうが「不安感」よりも大きいことと思います。
しかし、その会社がその業界有数の規模や、その地域での大手企業となると、話は別です。
常に大きな不安が付きまとい、その不安を解消するために日々努力し、
次々に手を打ち、実際に施策を実行すると言うようなものです。
実際に気持ちの上では、一瞬の「達成感」と99パーセント「不安感」ではないでしょうか。
山登りに例えるなら、登山経験の無い者が、
はじめて六甲山(標高900m関西の山でハイキングに向く)に登った時や、
夏の富士山や日本のアルプスに登ったときは「不安感」のようなものは、まず考えられません。
しかし、それが冬の富士山なら話は別です。
またこれがチベットの高山や、ヨーロッパのアルプスでは、不安と言うよりは、「命がけ」となります。
私が、申し上げたいのは、企業再生しなければならない事態に陥った場合、
本人は地獄の底に落ちた気分でしょうが、実際は登山の途中で転がり落ちて登りはじめまで下がった
ということです。
また、転がり落ちた原因もすでに明白です。
転がり落ちないように もう一度来た道を登ればいいのです。
たしかにあなたの企業規模が大きいほどやるべき作業は多いのですが、
中小零細企業の場合はさほどでもないと言うことです。
例えるなら、高い山に始めて登る「不安感」と、今まで登った山をもう一度登るのとは
どちらが不安でしょうか?
そして、今まで登ってきた山があなたの会社です。
なぜ失敗したか解っていますし、もう一度起業時に立ち返って考えればいいのです。
おそらく、企業再生に取り組まなければならない社長は、
「もう一度起業時に立ち返って」という意味や手法が理解しがたいかも知れませんが、
我々がコンサルティングします。
最後に言いたいのは、未踏峰の山に登るよりも、登った山をもう一度登るほうが
「簡単」で「気楽」ということであり、成功確率は、登った山をもう一度登るほうが
はるかに高いということです。
企業再生において社長はいかなる時もぶれない「心持」が必要ですがその裏づけとして、
登った山をもう一度登るほうが「簡単」で「気楽」という信念があると必要以上に
「ビビリ」がなくなり平常心を保てるでしょう。