直前2回で事業と商売の違いを感覚的に記述しましたが、もう少し深掘りします。
どの企業の経営者や経営幹部も新規事業や新年度事業計画を組むときの考え方として、
売り上げ−原価―経費=利益
と言う方程式で考えますが、それぞれのファクター(売り上げ、原価、経費)で詰めに詰めて考えます。
つまり、
売り上げ=いつ、どこで、だれが、いくらで、どれだけを
原価=だれから、いくらで、どのくらい、いつ、どのようにして
経費=だれを、いくらで、いつからいつまで、何時間を、どれだけで
と言うように3つのファクター(売り上げ、原価、経費)だけでも数字に影響する要因はこのくらいに細分化されます。
3つのファクター(売り上げ、原価、経費)に対し、5つくらいの因子があり、
条件で言うと5×5×5=125通りの利益があるということになります。
これだけのケースがあると絶対に利益がピタリと合うということはありえません。
よって、計画上は(掛け目)で調整します。
9掛け(90パーセント)、8掛け(80パーセント)、7掛け(70パーセント)と言うようなことです。
つまり中小企業にしても大企業にしても大なり小なり事業計画の最後の決定は9掛け、
8掛け、7掛けと言うような非常にアバウトなことになっているというのが実態でしょう。
このように事業計画を積み上げ方式(掛け算)で利益を考えるよりも中小企業の場合は、
まず、
1、一ヶ月に○○○万円を儲けられるか?
2、それはいくつの商いで一ヶ月に○○○万円を儲けられるか?
3、だれとだれで一ヶ月に○○○万円を儲けられるか?
4、一年中できるか?若しくは何ヶ月できるか?
というような足元から固める発想も必要です。
私が何を言いたいのかを要約すると、
「社長は、事業計画を積み上げ方式(掛け算)で作っても良いが、
これはあくまでもバーチャルであり、実際にだれがやるのかと言うような
足元から固める発想が必要不可欠である」と言いたいのです。
よく計画を作るときに、実際にいない社員の人数をカウントしたり、
出来るか否かわからない社員の実績を予定したりして数字上の「売り上げ−原価―経費=利益」を算出しますが、
たいがい外れます。
結局は、社長が考える「足元から固める発想」の方が「当たらずも遠からず」ではないでしょうか。
つまり計画とはバーチャルであり、実際は今あるものしか使えないという事実は曲げられないからです。